寝るまでが今日です。

深夜更新です

橙色を溶かす目に

中学時代、僕は放課後が大好きでした。夕日があらゆるものに淡い橙色を塗ってくれるからです。

放課後に教室に残って自分自身も周りと同じように橙色に塗られていると思うのです。

「ああ、こんな俺でも今は教室に馴染んでいる」

いつもは自分を拒むだけの教室が妙に優しく感じられたのです。
黒板も、教卓も、机も、椅子も、なにも、かも、すべて橙色の水彩絵の具で塗られたかのようにじんわりと溶け合っていきます。
視界は滲み、ぼんやりとし、残るのは橙色だけ。
とても暖かい色でした。

最近久しぶりに綺麗な夕日を見ました。中学時代と比べると一人称も住む場所も何もかも変わりましたが橙色に染まる感覚だけは変わりません。寂しくなると夕日を見るのです。
「ああ、僕はまだ馴染めるんだ」
そう呟いて心を軽くします。

そんな僕から、世界にポツンと一人でいる感覚になっていたあの頃の僕に言いたいことがあります。
それは


「みんな隠れてTo LOVEる読んでるぞ」


ということです。決して一人ではないのです。みんな読んでいたのです。
だから今の僕は僕に言い聞かせます。


「みんな12歳。見ているはずだぞ」


あれだけ面白い作品をみんなが見ていないはずがないのです。きっと恥ずかしがって言わないだけなのです。僕は決してアブノーマルではないのです。

少女漫画が原作のアニメを見ながら「うわーーどうなっちゃうんだーーー」とハラハラドキドキしている僕はただピュアなだけなのです。

だけなのです。